乳がんは年々増加し、女性の臓器別がん罹患率では第1位となっている。年齢別罹患率では、40歳代後半から50歳代前半にピークがある
乳がんで死亡する患者も増加している
乳がんを予防すること(1次予防)は難しく、検診により早期発見(2次予防)が乳がんによる死亡を減らす最良の方法と考えられる。
出典:患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版 日本乳がん学会編
乳房(にゅうぼう)は母乳(乳汁)をつくる乳腺と、乳汁を運ぶ乳管、それらを支える脂肪などからなっています。
乳腺には腺葉と呼ばれる15~20個の組織の集まりがあり、腺葉は乳管と多数の小葉(しょうよう)から構成されています。
乳腺でつくられた乳汁は乳管を通って乳管洞にためられます
乳がんの多くは乳管から発生し、「乳管がん」と呼ばれます。
小葉から発生する乳がんは、「小葉がん」と呼ばれます。
乳管がん、小葉がんは、乳がん組織を顕微鏡で検査(病理検査)すると区別できます。
この他に特殊な型の乳がんがありますが、あまり多くはありません。
乳がんが見つかるきっかけとしては、マンモグラフィなどによる乳がん検診を受けて疑いを指摘される場合や、
あるいは自分で症状に気付く場合などが多いようです。
【自覚症状として】
・乳房のしこり
・乳房のえくぼなど皮膚の変化
・乳房周辺のリンパ節の腫れ
・乳頭からの分泌物